映画「第9地区」

特撮でコメディー(?)でSFで。
っていう自分の好きなものが詰まりすぎている映画らしいので、楽しみに観に行きましたが、けっこう満足。
最初の40分くらいは、「もう一回観に来ようかしら♪」と思ってたくらい。
後半になってからは、そうでもなかったですが(⌒-⌒; )


ただ、この映画の感想として、けっこう「グロい」というのをチラホラ見掛けましたが


そ、そうなの・・・?(・_・;


どの部分かしら・・・ぬちゃ〜っとアレとかが出るとことかかしら?・・・
それとも、ぐちゃってなるとこ?どこ?


ってわけで・・・自分のグロ・レベルが、けして平均的ではないというのがわかって、ちょっと悲しかったりもしたり。(*`´*)
おかしいわ、繊細な神経のはずの私なのにw


前半の方がもう一度観たい場面が多いけど
後半の、「自分が差別されて初めて正義感が目覚める」主人公ヴィカス(エビのDNAを持ったということで、人間扱いされない)と、その周りのいわゆるグロテスクな人間を、さらっと描いてるとことか、面白かったです。
クールとはこのことかー。
軍事(戦いの道具)は儲かる→そのために手段は選ばない、って生き方をしてるのが、底辺(スラム街のボス)も頂点(企業・政治家)も同じだというのも、わかりやすく描いてましたねー。


まあ主人公だって「自分のことしか考えてない」人間の1人だったわけですが・・・


でも、ちゃんとヒーローになったし。
そう、多数ある、ヒーローものの作品に、ジャンル分けされますよね、この映画。


ラスト、エビのエリートみたいな宇宙人親子は、無事に地球を飛び立ったけど、
その固い表情を観ながら、本当に、主人公を(エビから人間に戻すために)救いに帰ってくるんだろうか?と、いぶかしく思いました。
なんか、主人公に向けてた言葉も、誤魔化してた気もするし・・・はっきりしないというか・・・
それ以前に、たぶん地球人を憎悪してるだろうなーとも思えるし。
(扱いもずっとひどかっただろうし、親友も殺され研究材料にされてるのを見ちゃったし)


でも恩義(というものがあるのなら)を感じて・・・ちゃんとヴィカスを救いにきてくれるのかな?
坊やも慕ってたし・・・


いやその前に、あの久しぶりに動いた宇宙船で、ちゃんと星に戻れるかもわからない・・・
だからあんな難しい(?)表情をしていたのかなーあの宇宙人、とか、いろんな『本当のラスト』を考えて楽しめる映画です。


そして、完全にエビになってしまった主人公に残されたのは・・・「妻への愛」だけでしたね。
そして「妻からの愛」。
主人公、けっこうどないもならん性格だったけど、妻だけは彼をまっすぐ愛してくれていて。
はかないけど、確かなものは、それだけで。
愛だけが支え。というラストのラストも、けっこう好きです。
(彼がもう二度と人間として妻に会えないとしても・・・)
(いややっぱり、人間に戻って妻とまた暮らせる未来を夢みたいです。私も。)