映画「しんぼる」のかんそう(ネタばれ)

いちばん笑ったところ→壷からお寿司を菜箸でいっしょうけんめい取り出しているうちに梅の花が咲いていくところ。
いかにもな「和」をちりばめてて、でもやってることはあんな感じで。
盆栽・・・壷・・・握り寿司しかも鮪・・・菜箸(お箸の上のとこを紐でくっつけてるのって日本だけ?)・・・プラスチックの如雨露がちょこっと見えてたりして、絵的にも面白くて好きなシーンです。


いちばん納得いかないところ→エンディングテーマ
カッコイイ曲だけど、映画のエンディングぽい曲だけど、何でこういう曲?と思いました。
一緒に見てた娘が言ったように、いっそのことありきたりでも「無音」のエンディングにして、ラストの意味を重くする方が、納得したかも・・・
それとも、けっきょくあのラストシーンのようなことは「ありふれたこと」だと言いたかったのかな。
いつも「神」はそうやって動かしたり決めたりしてると・・・特別なことじゃないと?





ってわけで、シルバーウィークの間にレイトショーで見てきたのですが、21時からの上映だというのに小学生(3〜4年)の小集団がいて、しんぼるにいちいち反応して固有名詞を叫びつつ笑うので・・・鑑賞状態としてはサイアクでございました;
(たしかに小学生たちにとってはたまらん面白さなんでしょうな〜オナラといい)


トラックが向こうから近づいてくる最初のシーンを見せられながら、「このよくあるパターン、よっぽどの何かがないと、松本監督ファンとしては許せんわ〜」などと上から目線だったのですが
不良なシスターが運転してるっていう、あっというほどでもないパターンで・・・あれれっ?てなったあとは
松っちゃんのコントを見てきたならよけい、すっと入ってくるような流れが続いて・・・楽しいけど、あれっ?ってなりながら観てました。


あとから思うと、やっぱり他にはない映画だと思えるんだけど、なにぶん「大日本人」が好きすぎる自分、期待が大きすぎたのかも。


大日本人」は、『松っちゃんって実は(?)こんな人だったのか!!!!!!!!!』という驚きで目が回って、楽しくて毎週映画館へ通ったんだけど
そういうのがこの映画にはなかったというか・・・そういう意味で、すごく物足りなく思ってしまいました。



うーん、このままでは、松本監督のファンというより、映画「大日本人」のファンということになってしまいそうです・・・