海街Ｄｉａｒｙ／吉田秋生

海街diary 2 (2) (フラワーコミックス) (2008/10/10) 吉田 秋生 商品詳細を見る

設定が自分とちょっとダブるので、評判を聞きながらも、手が出せずにいた漫画です。

吉田秋生が好きかというと、当時必死に読んでいた雑誌に、彼女のデビュー作（「不思議な下宿人」）が載ったとき
「すごい人が出てきたー！」と、その作品を切り抜いてしばらく持っていたくらいですが

（あとにもさきにも、デビュー作からそんなことしたのは、彼女と鳥山明だけ）

「カリフォルニア物語」がどんどんシビアなストーリーになっていった頃、離れたクチでございます。

でも久々に新作を読むと、やっぱりすごいなぁ。可愛いお話に仕上げてるけども。

そして、しっくりいかないどころか、トラブルだらけの親子っていう登場人物たちに、共感以上の何かを感じてしまう自分・・・。
この漫画で言えば、多田くんへの、すずの気持ちみたいに。

この作品も、第一話から、自分の人生とシンクロして、笑えるくらいで。
まあ私は、チチオヤのオソーシキには、ついに出なかったけど。チョーナン（弟）に任せました。私はハハの味方であり、ハハ方のじーちゃんばーちゃんの味方・・・ということにしときました。チョーナンは、この漫画の妹たちのように、リアルには知らないわけだし・・・

そんなこんなで、お話として楽しむ前に、何だかやわらかく・・・でもズサッと、突きつけられた漫画でした。
もちろん自分、長女のキャラに共感しすぎてます（笑）

てか、そうなるってわかってて読む自分って、とっても自虐ッスね（笑）。

んー、でも子育て終わりかけで、思春期のキモチがいろいろよみがえって、聴く音楽が変わってきた昨今、
思春期にどっぷりつかった彼女の作品に、また魅かれてしまうのは・・・自然な流れなのかもしれません。