北尾トロ「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (文春文庫)

  • 作者: 北尾 トロ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫



好評で続編の単行本もあるらしいですが

まずはこちらを読んでみました


生々しいのに、かる〜くレポってはります。

他の裁判ドキュメントとか読んでたりすると、軽くてびっくりかも。

でもそれが「フツー」な感じで、でもコトがコトだけにちゃんと深みがあって。

ライトなとっつき方のわりに、読了に時間がかかりました。


北尾さんの視点はきちんと良識的でオトナ、

なのにとっても素直で好奇心ワクワク、飛び跳ねてるのが楽しいです。


そしてどんなところにも、マニアっているんですなあ・・・

(裁判マニアさんたちと筆者が、出会うべくして?出会っているエピソードも楽しいです)


てか、北尾さん達の世代のライターたちに、私ら世代はめっちゃ影響受けてるんだなーと気付きます。

だって、文体がめちゃめちゃ、懐かしい(笑)。

これよ、これ!って感じです。

こういう世代の方が若手ライターとしてバンバン書いてた頃、多感な10代だった私とかなわけで。


でも同じような文章体になったかといえば・・・また違うのですが。


たとえば「嫌オタク流」とか読むと、真実を語ったあと、すぐに茶化さずにはいられない感じ(笑)の文章とか、まるで自分を振り返るような気分がして、ちょっとテレたりしますもん・・・


え?「嫌オタク流」のカンソー?

んーそれは・・・(^^;