間宮兄弟


間宮兄弟

間宮兄弟

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/09/29
  • メディア: 単行本



映画化になったことを知り、原作を読みました(いつものパターン)


えーっと。おもしろかったです!


実は江國香織さんの小説は、あまり好きではなかったんです

(受賞された3作品は読みました)

読むと、巧いー!し、ココロは揺さぶられるし、二流な人間が出てくるわけではないのですが、

なんだろう、結局、男女の愛を信じていないような虚無感

いや、嘲笑すら感じれる時もあって・・・

(永遠の真実はなくとも、一瞬の真実くらいあるんじゃないの?と思ったり)


それが逆に!?この作品では、「間宮兄弟を描く」のにぴったりだったかも。

恋愛以外を、綿密に描写する方が、私には巧いー!ココロ揺さぶられるー!で楽しめました。

いえ、恋愛も描かれているんだけど

それが、間宮・・・特に兄によって、冷めたフィルターがかけられて

なまなましい虚無感まではいかなくて。


映画のキャストを決めてから書いたのー!?ってくらい、ピッタリの主人公2人で

映画も楽しみです


ジグソーパズルを「おもしろ地獄」と呼ぶ・・・

そのエピソードだけでも、ぐっと深まる兄弟だけの世界〜

ほんとうに巧いなーと思います。